小型カメラ豆知識“最適な静止画サイズ”
一昔前は小型カメラでも“小型カメラ(静止画)”と“小型ビデオカメラ(動画)”に分かれていました。
両方の機能を備えていてもどちらかの能力が低く、結局片方しか使わないなんてことも。
例:デジカメの動画機能と、ハンディカムの静止画機能
しかし最近の小型カメラの場合、デジタル技術の進化で静止画も動画も十分なスペックが実現しています。録画を目的に購入しても、当たり前のように高スペックな静止画機能がついていたりします。
さて、この静止画のスペックはどう捉えれば良いのでしょうか?
高ければ高いほどいいのでしょうか?
まず、簡単にデジタル画像の説明をしますと、
“ピクセル”と“画素”がよく耳に入ってくるのではないでしょうか。
ピクセルとはデジタル画像をどんどん拡大するとギザギザになりますよね。
このギザギザをよく見ると小さな色のマスの集合になっています。
つまりデジタル画像は“すごく細かいモザイク画”だと思って下さい。
ピクセルはこのマス1つの単位です。
2,048×1,536ピクセル(px)
となると、これは横2,048個で縦に1,536個のモザイクタイルで描かれている事になります。
では全部で何個のマス目なのか計算してみると
2,048×1,536=3,145,728
四捨五入して310万画素って事になります。
1万個の点で書かれた絵より、310万個の点で書かれた絵の方が細部まで綺麗になると思いませんか?
特に同じ大きさの画面で表示した時にその差は歴然となります。
では、画素数が高いほうがいい?
まだ早いです。
現在、一般的に使用されているPCモニターの企画は1280×960pxが最も多いとされています。
このモニタで画面いっぱいに640×480px(携帯壁紙クラス)の画像を広げたらザラッザラです。
反対にとんでもなく大きな画像を開いた場合、画質は綺麗ですが重たくて何枚も触れませんよね。
小型カメラで静止画撮影をする場合、それをプリントアウトするとしたら必要なサイズは
A4サイズ ⇒2048 × 1536px (規格 QXGA)
2L判プリント ⇒1600 × 1200px (規格 UXGA)
L判プリント ⇒1280 × 960px (規格 SXGA)
といった感じになります。
実際デジタル画像の画質について詳細を話すとCCDやCMOS、
解像度など様々な概念が必要になります。
証拠能力を十分に発揮できるとしたら、上の3サイズクラスのピクセル数があればOKだと思います。
それ以上になると『綺麗に取れるハイスペック機種』としても良いです。
まずはご自身のPC(スマホ)の解像度と比較して想像してみると良いのではないでしょうか?