小型カメラ豆知識“フレームレート”
小型カメラのスペックを眺めていると出てくる用語『フレームレート』。
これは一体なんのことなのでしょうか?
『FPS』なんて呼ばれたりもしています。
どうやらTKプロデュースの西野妙子のグループではないようです(DOSですね。古いですね。微妙ですね。)
フレームレートとは、動画を再生する時に一秒間で何コマ動いているかを表します。
昔のアニメ(巨○の星とか、鉄腕○トムとか)に比べ、
最近のアニメはすごくなめらかに動いていますよね?
これは昔のアニメは技術力とコストを下げるため、
コマ数を限界まで減らして人間の目の『先読み補正』に頼っている手法なんです。
対して最近のアニメでは海外で安い下請けに回したり、
CGなども駆使しているため、低コストでも膨大なコマ数が使われています。
枚数の少ないパラパラ漫画と多いパラパラ漫画では、
動きと製作時間(忍耐)が違います。
デジカメや小型カメラ、防犯カメラでも同じように、
1秒間に何枚のコマで録画されているのかで
『動画の滑らかさ』
『データの重さ』
が変わります。
スペック表などで“30FPS”と表記された場合、
略さずに書くと“Flames Per Second(1秒あたりのコマ数)”となり、
1秒間に30コマの動画となります。
最近の小型カメラはチップや記録媒体の小型化などで小さくても性能が上がり、
大体の正規品がこの“30FPS”となっています。
これくらいがデータ量と滑らかさで『最適』ってことです。
これが低すぎると、せっかく捉えた証拠映像がカクカクしていると細部が見えづらく、
証拠能力が下がることがあります。
また補正機能の関係で周囲が暗かったり、
背景に激しく動くものがある場合、
描画の処理で負荷が掛かり、滑らかな動画にならない事もあります。
(こういった状況だと画質自体も低下しますが……)
高スペックだからと言って録画するシーンを誤ると悲しい結果につながる事もあります。
また悪条件だと小型カメラ自体が頑張りすぎてバッテリー消耗に繋がります。
証拠収集の際はしっかりした想定と、
予想されるシチュエーションでのリハーサルをおすすめします。