防犯あれこれ

小型カメラ豆知識“バッテリーを長持ちさせるには?”

バッテリーを長持ちさせる方法

『半年も使わないうちにバッテリーが劣化しまくり!』
『充電してもすぐにバッテリー切れ……』
『バッテリー交換できない……だっ…て!?』
小型カメラや防犯カメラには内蔵バッテリー型の製品が多くあります。
電池などの購入をせずに済みますし、繰り返し使用できて経済的です。

ただ、小型カメラに限らず、タブレットPCやスマホなど、最近のデジタル機器には上記の様な『バッテリーの劣化』にまつわる悩みが多発しております。

今回はバッテリーを長持ちさせる裏技と言うよりは、バッテリーを上手に使って長寿命を保つ豆知識をご紹介したいと思います。

簡単なバッテリーの仕組み

小難しい話は一切抜きで行きます。
今普及しているバッテリーは『リチウムイオンバッテリー』と言うタイプのものが主流です。
ほとんどの小型製品に使われているのではないでしょうか?

このバッテリーは充電されるとイオンが移動して、
放電する時(電気を使ってる時)にイオンが戻ります。
その移動の時に電気となるエネルギーが発生するって寸法です。

その時にイオンから何かが消失するわけではないので長寿命、
効率が良いので小型なのに大容量が実現できたと言うのが『リチウムイオンバッテリー』です。
詳細はいくらでも親切に横文字だらけで教えてくださるサイトがありますのでそちらから(微笑)

今までのバッテリーに比べて高性能なのは確かな様ですが、
なぜすぐにヘタってしまう現象が起きるのでしょう?

リチウムイオンが嫌がること

電気を作ってくれている中の人、リチウムイオンさんは非常に働き者ですが、弱点があります。

それは“熱”に弱い─。

すぐにバッテリーがヘタってしまった経験がおありの方でこんな事はありませんでしたか?

・使用中に熱を持って心配になるほど熱くなった。
・充電してる時に凄く熱くなった。
・ポケットに入れてたら熱くて驚いた。

これらはバッテリー自身が電気を生み出す時の反応もしくは、
その時に何かが邪魔をしたために発生した熱です。

この熱でもリチウム変質(生卵⇒ゆでたまご的な変化と思って下さい)してしまい、
従来の働きができなくなってしまいます。

この熱が発生する理由は様々ですが考えられるのは以下の通りです。
・機器自体の不具合
・充電器との規格(電圧など)が合っていない
・結露などで一部ショートを起こしている ……etc.

バッテリーに負担を掛ける充電

バッテリーが疲れるのはどんな時なのでしょう?
よく言われるのが『過充電・過放電』です。

過充電は充電し過ぎた時の事で、熱・発火・変質などが起きる原因になると言われています。
ただ、バッテリー本体に内蔵されているチップで制御されているので殆ど起こりません。

過放電は完全に電池を使い切った状態で放置し、中の物質を反応させ切ってしまった時の状態です。

過充電でのロスはあまり起こりそうにありませんが、
満充電の状態は中に偏りが起きている状態であり、劣化が進む原因となります。

また『充電しながらの使用』は熱を起こすことが多く、
また内部の反応を激しくさせるため、やはり劣化の要因となります。

まとめ

人によって意見は異なりますが、一般的には次の事がバッテリーを長く使う方法といえます。
・充電しっぱなしにしない。
・使いきってから放置しない。
・充電率を30~70%の間で使用するようにする。
・熱くなる環境に置かない

です。これは小型カメラや防犯カメラだけのことではなく、
リチウムイオンバッテリーについての事なので、
もちろんスマホやタブレットPCなどにも応用できます。

実際、バッテリー管理のシステムがついたノートPCを使用しているのですが、
同様な事を指摘されますし、
上記の注意点を守って使用した方が、体感的に長く持っている気がします。

ただし、証拠収集で短期勝負をかけている場合はバッテリー寿命も大切ですが、
長く稼働させるためのバッテリー残量を重視して下さい。

併せてこちらもお読み下さい